コンプライアンス -小規模な増築と改修
- raynio
- 2014年7月24日
- 読了時間: 2分
クライアントから軒下を部屋にしたいとか、屋上にプレハブを置きたいといった相談を受けます。
その時、面積が小さいから届出はいらない?
プレハブだから仮設だから届出は必要ないと思われています。
届出は別として、建物の安全性は? 防災の検討はしなくて大丈夫ですか?
実際には、軒下は1階であれば構造はクリアーしますが、壁で造ってしまえば建物の一部となり、耐火性、換気、採光といった環境面も考えなくてはなりません。
また、プレハブであっても屋上に置くとなると構造(荷重、地震、風圧力)の検討が必要で、一般的には不可になります。
このように、届出以前にコンプライアンスの観点からも検討が必要です
実際、小さな増築であっても、建築法的には都市部では、10㎡を超えると届出が必要です。それ以外でも、消防法、バリアフリー、ハートビル、省エネ、各自治体の条例の検討が必要になります。
もし、事故や問題が起きた時は、責任の大きさ、保険の対象外、または建物の使用禁止といったリスクは昔と違って多くなっています。
以上、諸々の検討して届出が必要なくても、実際の担当官によってかなり違うので、必ず相談に行きます。そして、最後に”そちらの責任でお願いします。”と責任を振られます。
どちらにしても、行く時は施主の不利益を考えていかないと後で大変になるので、そこが気を遣うところです
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