病院・クリニック 改修リニューアルのポイント
古いビルを改修してクリニックにしたい
居ながら施工で病院を部分改修したい
築40年の病院を
リニューアルしたい
どんなことに
気をつければいいの?
ビル診を開きたい
意匠/建築
・既存建物新築時(増改築時)の検査済証の有無
・既存不適格の有無
・行政(保健所、消防、建築審査課その他)へ事前相談
・確認申請用途変更・省エネ・バリアフリー法などの許認可申請
・既存物(建材、什器等)の流用
・既存建物図面の作成・修正
・変更追加に伴うコストアップへのVE検討
■居ながら施工の場合(有床の場合は特に注意)
・厳密な工程管理
・上下水道、電気、ガス、医療ガス等ライフラインの確保
(バイパス設置)
・騒音振動、塵埃、臭いへの対策
・患者・スタッフ動線の安全確保
■ビルテナントの場合
・ビル管理法などによる改修範囲の制限、ビル側との交渉
・ABC工事区分の明確化
・複数フロアに渡る場合、専用階段設置の検討
・既存ビルのバリアフリー化(エレベーターも確認)
・専用出入口設置可否
構造
・耐震診断、耐震補強設計、耐震改修工事の検討
・上記に伴う補助金申請(国/地方自治体)
・医療機器/設備機器/什器の床耐荷重計算
設備(電気・機械)
・既存設備機器/配管の劣化状況、漏水の有無
・電力量に応じてキュービクル増設 ※
・排水処理槽/浄化槽設置、希釈の検討 ※
・空調設備の増設移設、セントラル/個別のやり替え ※
・防災設備(非常照明・誘導灯・自動火災報知設備・消火器)
の増設移設、消防へ届出
・省エネ換気、LED照明の検討
・行政(消防、保健所、下水道局その他)へ事前相談
・非常電源設置の検討 ※
※ビルテナントの場合、ビル側と交渉
上記は病院・クリニックの改修リニューアル時に頻出するチェックポイントを挙げたものです。個々のケースで要不要は異なります。
改修リニューアル事例
最近の改修リニューアル事例をご紹介致します。
病院のリニューアル
築40年超の総合病院の耐震診断・耐震設計・耐震改修及び1階受付廻りの改装、MRI装置入替
ポイント
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耐震診断、耐震補強設計、耐震改修工事に伴う補助金申請
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医療機器/設備機器/什器の床耐荷重計算
病院改修→透析クリニック
築30年超の総合病院跡地の一部を改修し、透析クリニックを開設
ポイント
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使い勝手、コスト、設備効率、施工方法等より総合的に判断し、開設場所として最も効率のよい場所を選定
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既存設備等をなるべく再利用
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用途変更による消防用設備の考え方について消防と協議
ビル1棟改修→透析クリニック
築15年超のビルを丸ごと改修し、透析クリニックを開設
ポイント
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運営上必要な専用鉄骨階段を床を抜いて設置
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テナント区分にも配慮
居ながら施工
ビル診(透析・外来クリニック)
築20年ほどのオフィスビルの4フロアに約150床の透析・外来クリニックを移転開設
ポイント
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複数フロアに渡るため、医療法上必要な専用階段を床を抜いて設置
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透析用の電気・給水・排水処理設備の確保
ビル診(健診クリニック)
築20年ほどのオフィスビルに健診クリニックを開設
ポイント
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サーバールーム仕様のオフィスビルへの入居
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MRI・内視鏡室・食堂等を造るために床耐荷重への対応、高スペックな換気・給排水設備を実現
病院改修
築35年超の総合病院の地下へCT移設、内装改修
ポイント
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CTを間断なく使い続けながら、 内視鏡室→CT室、CT室→マンモ室 と玉突き改修
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床の補強のため、地下ピット内に支柱を設置
居ながら施工
ビル診(健診クリニック)
新築オフィスビルの2フロアに健診クリニックを移転開設
ポイント
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オフィス仕様からの転用のため、全体的に不⾜していた設備スペックを充実化
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ビル管理会社とも数十回協議
病院の増床
築約40年の病院の病棟改修
ポイント
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コスト削減のため、既存設備はそのままでリニューアル
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工事フロアの上下階への影響を最小限に
ビル診(透析クリニック)
URによる多目的再開発ビルに透析クリニックを開設
ポイント
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入居先ビル着工時からURと協議を行い、特に排水処理に配慮
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URと協議を重ね、厳格な企業コンプライアンスに対応
居ながら施工
居ながら施工
改修案件増加傾向
当社の過去の設計監理実績の内訳は次の通りです(2024年3月現在、合計240件超)。
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新 築:約110件 (50%)
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内 装:約30件 (10%)
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改 修:約55件 (20%)
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増改築:約45件 (20%)
約8割が医療建築です。近年多いものは下記です。
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総合病院(病棟・手術室・医局・CT室・MRI室・受付などの部分改修を含む)
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透析クリニック
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健診クリニック
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一般外来クリニック
特に、築30~40年超の病院のリニューアル、古いテナントビルへのクリニック開設などのご相談が増えています。